シルエット見守りセンサ、疑問・質問にお答えします
介護施設様・医療機関様(以下、施設)にご導⼊いただく前に、キング通信工業株式会社(以下、当社)に寄せられてきたご質問についてお答えいたします。各施設によって業務課題や状況が異なるため、一概に「正解」とは言えない点もありますが、ご参考になれば幸いです。
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介護ロボット、⾒守り分野
当社では、同じ⾒守り分野でもベッドセンサ―とシルエット⾒守りセンサは、施設に対して提供している価値が異なる、便益が異なると捉えています。両センサーは、お互いに補完する製品と考えています。
ベッドセンサーは、ベッドに設置したセンサーにより、⼊所者の体動(呼吸、心拍など)を測定し、睡眠状態を把握する製品です。センサーで得られた⼊所者の状態を、パソコンやスマートフォンでリアルタイムに確認できます。特に、その日何が起こっていたか、過去の状態変化など、生活リズムの改善や健康状態の把握などに役⽴ちます。
一⽅、シルエット⾒守りセンサは、「⼊所者が一人でベッドから移動すること」を捉え、職員に「状況のお知らせ、対応優先度の判断材料」を提供する製品です。職員は、シルエット動画視聴により、リアルタイムで⼊所者の状況を確認できるため、迅速な対処が可能となります。
No. | 項目 | ベッドセンサー | シルエット見守りセンサ |
1 | 設置 | ベッドに設置 | ベッド全体を撮影できる場所、壁面 |
2 | 測定 | 体動(呼吸、心拍など) | 入所者の動きをシルエット動画で判別 |
3 | 利点 | 入所者の過去の状態変化を把握。 生活リズムの改善、健康状態の把握 | 職員にリアルタイム状況をお知らせ、対応優先度の状況判断材料を提供 |
施設の業務課題や優先順位などによって変わるため、一概に言えません。「誰のために、何をしたいのか?」という導入したい目的と、狙いたい効果により、導入する見守り機器が異なると考えています。一般的にシルエット見守りセンサは、「職員が働く際に手助けするお道具」として位置づけています。ベッドセンサ―とシルエット見守りセンサの比較を下記の表にまとめましたので、参考にしてください。
No. | 項目 | ベッドセンサ― | シルエット見守りセンサ |
1 | 価格面 | 安価 | 高価 (ベッドセンサ―との比較) |
2 | 設置床数 | 全床に設置 | 特定の入所者のみ設置 (認知症の方、転倒すると問題のある方) |
3 | 導入したい 目的 | 入所者の睡眠状況や 生活リズムの把握 →自立的に生活できる方と、 寝たきりの方の区分け | ・職員の不要な訪室を削減したい ・入所者の動きを正確に把握・分析したい ・入所者の動きを動画・履歴として残したい |
4 | ねらいたい 効果 | ・入所者の睡眠状況、体調 変化や病気の早期発見 ・視覚効果 →数値が図解されており、 職員が一目で分かる | ・職員の移動時間軽減(体力面、身体面) ・視覚効果(入所者の動きの見える化) ・履歴確認効果 →事故の責任、不安が解消され、夜勤対 応の気持ちが楽になる(心理面) |
シルエット見守りセンサは、入所者のベッドからの移動を「正確に」見守るための製品です。入所者が転倒や徘徊(はいかい)に至るのは、ベッドから一人での移動がきっかけと考え、この移動を未然に防ぐため、シルエット動画を利用した見守りシステムを提供しています。特に認知症の方、夜間見守りで効果を発揮すると考えています。施設によっては、センサーが「拘束」に当たるとして、見守りセンサーを使用しない場合もあります。詳細は、下記の表やURLを参考にしてください。
No. | 項目 | 内容 |
1 | 誰のため? | 施設の職員が利用 |
2 | どこで利用する? | 入所者のベッドを見守るため |
3 | いつ利用する? | 入所者の就寝中に利用 |
4 | 何を行う? | ・入所者1人でのベッドからの移動を捉える ・シルエット動画と履歴をセンサ本体のSDカードに保存する |
5 | どのように 利用する? | ・センサを設置し、職員が持つスマートフォンにお知らせ ・SDカードに保存されたシルエット動画、履歴を後で確認 |
6 | なぜ必要? | ・入所者の徘徊や転倒を未然に防止したい ・転倒・転落、認知症の方の長時間端座位姿勢 (夜間覚醒して、何を行っているか)を動画で確認したい ・保存された履歴により、万が一事故があった場合のご家族への 説明、次に事故を起こさないための対策に活用したい |
7 | どのような効果? | ・職員の負担軽減 →不要な訪室回数減少による移動距離の削減(体力面) →離れた場所でも入所者の状況が分かる安心感(心理面) →事故の責任、不安の解消。夜間勤務対応が楽になる(心理面) ・入所者メリット →職員の訪室回数減少による夜間の睡眠の質が向上 |
シルエット®
導入にあたって
職員が見守り機器を利用し、スマートフォン操作に慣れるまでには期間が必要と考えています。介護ロボットのようなテクノロジー機器を使用する場合、今まで以上に業務が煩雑になったり、入所者の負担が増す可能性もあります。さまざまな立場の職員による運営体制や業務手順の変更、職員への説明・研修などの事前準備が必要です。
また、シルエット見守りセンサの初回設定、ベッドを移動した際の設定変更には、機器の仕組みを理解する必要があります。そのため、機器操作が苦手な職員に対して、無理強いをしない配慮が必要と考えています。機器操作の得手不得手に合わせ、スマートフォンの操作のみ行う職員、シルエット見守りセンサの設定まで行える職員と役割分担して運用することを推奨します。
導入後、当社の社員が訪問し、職員向けの活用研修も実施しています。実際に利用する職員の皆様が、機器設定や操作に慣れるまで当社もサポートしますので、ご安心ください。
以下の3点を掲げます。
(1)入所者のご家族の同意書
シルエット動画は、部屋番号または個人名が関連付けられるため、個人情報に該当します。見守り機器を利用する際には、「ご家族の同意」が必要になります。
(2)実際に使用する職員の同意
施設管理者側だけで決定して導入しても、使用していない施設もあります。介護ロボット・見守り機器の利用に否定的な考えを持つ職員や、価値観の違いから導入に対する違和感を覚える職員、端末操作に不安を持つ職員に対し、事前に説明が必要です。
(3)ネットワークの敷設
見守り対象の入所者から離れた場所にいる職員にリアルタイムでお知らせするため、施設内にネットワークが必要となります。職員がスマートフォンを利用する場合は、無線ネットワーク(無線LAN、Wi-Fi)を構築する必要があります。すでに設置されているネットワークに接続する場合と、新規に敷設する場合があります。詳細は、当社までお問い合わせください。
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