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ローカルシステムとは?分かりやすく解説します。
更新日: 2026年6月16日(火曜日)
コラム導入部イメージ
入退室管理システムやセキュリティシステムを検討していると、「ローカルシステム」「ローカル型」「オンプレミス型」といった言葉を目にすることがあります。特に初めてセキュリティシステムを検討される方にとって、これらの言葉は少し難しく感じられるかもしれません。

一言で言うと、ローカルシステムとは「施設内に管理用の機器(サーバーなど)を設置し、その施設の中だけで情報を管理・運用する仕組み」のことです。入退室管理や侵入検知などのセキュリティ分野では、入退室履歴・警備状態・異常信号などを施設内で一元管理するシステムを指します。

クラウド型のようにインターネット経由で外部サーバーへ接続して運用する方式とは異なり、施設内で完結するため、インターネット環境に左右されにくい点が特徴です。

本コラムでは、ローカルシステムの基本的な意味や仕組みから、クラウド型との違い、向いている施設の特徴まで、わかりやすく解説します。

目次

ローカルシステムとは?

基本的な意味

「ローカル(Local)」とは「地域の」「局所的な」という意味を持つ英単語です。セキュリティシステムの文脈では、インターネットや外部のサーバーに依存せず、施設内で完結して動作するシステムを指します。

ローカルシステムとは、施設内や管理拠点内にサーバー機器・管理機器を設置し、データの収集・記録・管理をすべて自施設内で行う"自己完結型"のシステムです。外部のクラウドサービスやインターネット回線を必要としないため、インターネット回線の障害に左右されない安定した運用が期待できます。セキュリティ分野では、主に以下のような情報を施設内の管理装置で扱います。
  • 入退室履歴
  • 扉の開閉状態
  • 警戒・解除の状態
  • 防犯センサーの信号
  • 異常発生時の警報
  • 管理者や警備員への通知情報

仕組み:施設内で完結する運用

ローカルシステムは、施設内に設置したサーバー機(以下、管理装置)が中心となり、以下のように動作します。

・施設内に管理装置を設置する
・入退室管理用のカードリーダー、侵入検知センサー、監視端末などを管理装置に接続する
・各端末から集まったデータ(入退室履歴・アラート情報など)が管理装置内に記録・管理される
・管理者は管理装置に接続した端末から、リアルタイムで施設の状況を確認・操作できる

この構造により、すべての情報処理が施設内で完結します。インターネット接続が不要なため、外部の通信障害や外部ネットワーク経由のサイバー攻撃の影響を受けにくい点が特徴です。

ただし、施設内のLANや機器障害の影響は受けるため、「あらゆる通信障害に完全に左右されない」というわけではありません。また、施設内ネットワークにマルウェアに感染した端末が接続された場合、内部からの攻撃リスクはゼロではない点にも注意が必要です。
ローカルシステム 仕組みのイメージ

クラウド型セキュリティシステムとの比較

クラウド型とは?

クラウド型のセキュリティシステムとは、収集したデータをインターネット経由で外部のクラウドサーバーに送信・管理するタイプのシステムです。近年普及が進んでおり、スマートフォンからの遠隔監視や、サブスクリプション型の料金体系による初期費用を抑えやすい点などが主な特徴として挙げられます。
比較項目
ローカルシステム
クラウド型システム
データ管理場所
施設内の管理装置・サーバー
外部クラウド上のサーバー
インターネット接続
基本不要
基本必要(閉域網接続の場合あり)
月額費用
基本不要(保守料金は発生)
毎月発生する場合が多い
初期費用
高め
比較的低め
外部ネットワーク障害時の影響
外部接続回線の影響を受けにくい
通信障害時に一部機能へ影響する可能性
向いている用途
安定稼働、施設内管理、大規模施設    
遠隔管理、複数拠点管理、短期導入
遠隔管理
オプションで対応可能な場合も
標準搭載が多い

どちらを選ぶべきか? 判断のポイント

どちらが優れているかではなく、「自社の環境や目的にどちらが合っているか」で判断することが大切です。
以下のような条件に当てはまる場合は、ローカルシステムが向いています。

・インターネット環境が不安定、または接続できない施設
・月額費用を抑え、長期的に安定した運用をしたい※1
・個人情報や機密データを外部サーバーに預けたくない※2

一方、以下のような場合はクラウド型も有力な選択肢です。

・初期投資を最小限に抑えてスモールスタートしたい
・複数拠点をリアルタイムで一元管理したい
・社内にシステム管理を担当できる人材や体制が整っていない※3

※1 ローカルシステムは月額コストを抑えやすい反面、導入時のハードウェア・ライセンス費用や、保守・機器更新などの長期的なランニングコストも考慮したうえで比較検討することをお勧めします。

※2 ローカル環境でも適切なセキュリティ対策は必要です。なお、クラウド型でも国内データセンターの利用や暗号化・アクセス制御により、高水準のセキュリティを確保できるサービスも存在します。どちらが安全かは、運用体制や設定次第といえます。

※3 クラウド型はインフラ管理の負担を軽減できますが、適切な設定や運用管理は引き続き必要です。「導入すれば管理不要」ではない点にご注意ください。

ローカルシステムが向いているのはどんな施設?

ローカルシステムは、以下のような幅広い施設で活用されています。

1. オフィスビル・テナントビル

オフィスビルイメージ
オフィスビルやテナントビルでは、従業員・来訪者・清掃業者・設備業者など、多くの人が出入りします。ローカルシステムを導入することで、共用部と専有部を分けて管理したり、テナントごとに警備操作権限・入室権限を設定したりしやすくなります。

2. 工場・研究施設

工場・研究施設のイメージ
工場や研究施設では、重要設備や機密情報を扱うエリアが多く存在します。ローカルシステムを活用すれば、関係者以外の立ち入りを制限できます。また、外部ネットワークと切り離した環境で運用できるため、情報漏洩リスクを低減しながらアクセス履歴を記録・管理できます。

3. 学校・病院

学校・病院のイメージ
学校や病院は、多くの利用者が出入りする一方で、高い安全性も求められる施設です。ローカルシステムを導入することで、日中は関係者が自由に行き来できる運用を維持しつつ、夜間や休日は特定の権限を持つスタッフのみ入退室可能にするなど、時間帯や区画に応じた柔軟な制御が可能です。これにより、利便性を保ちながら防犯体制を強化できます。

4. 商業施設・複合施設

商業施設イメージ
商業施設や複合施設では、従業員・テナントスタッフ・納品業者・清掃スタッフ・警備員など、多数の関係者が日々出入りします。ローカルシステムを活用すると、バックヤード・倉庫・管理事務所・防災センターなど、一般利用者が立ち入れないエリアの入退室を適切に管理できます。

キング通信工業のローカルシステム

ローカルシステムの特長を製品として体現しているのが、キング通信工業の「F-10 2G アドバンスドローカルシステム(以下、F-10 2G ADV)」です。

F-10 2G ADVとは?

F-10 2G ADVは、入退室管理と防犯システム・侵入検知を融合した統合型ローカルセキュリティシステムです。施設内に設置する「ローカルステーション」を中核に、カードリーダーや各種センサーと組み合わせることで、施設全体のセキュリティを一元管理できます。

通常運用はインターネット接続不要・月額費用なしというローカルシステムの強みを最大限に活かした設計で、小規模なテナントビルから大規模な複合施設まで、300施設以上の導入実績があります。鍵管理装置との接続、画像監視、設備のスケジュール管理なども行えます。
F-10 2G ADVシステム概念



まとめ

ローカルシステムとは「施設内に管理用の機器(サーバーなど)を設置し、その施設の中だけで情報を管理・運用する仕組み」のことです。入退室管理や侵入検知などのセキュリティ分野では、入退室履歴・警備状態・異常信号などを施設内で一元管理するシステムを指します。
クラウド型との最大の違いは、データの管理場所・インターネット依存の有無・月額コストの発生有無です。
特に、以下のような施設に向いています。

 - 安定稼働を重視する施設
 - セキュリティ情報を自施設内で完結して管理したい施設
 - 大規模施設・複合施設・重要区画や機密情報を扱う施設
 - 夜間や休日の警備体制を強化したい施設

キング通信工業の「F-10 2G アドバンスドローカルシステム」は、ローカルシステムの強みを最大限に活かした統合型セキュリティシステムです。入退室管理と侵入検知を1つのプラットフォームで一元管理できるほか、柔軟な拡張性を備えているのも特長のひとつです。

施設内で完結するローカルシステムの導入をご検討中の方は、ぜひお気軽にキング通信工業へご相談ください。



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